均等割付
均等割付とは、アンケート調査の調査対象とするサンプル(標本)を選ぶ際に、抽出する母集団を調査対象の特性(年代や性別など)に基づいてグループ分けし、各グループから抽出するサンプル数を同数に保つ割付方法です。
均等割付の際に用いるセグメントは、年代や性別、居住地域、特定商品の利用経験などがありますが、調査を実施する目的をもとに事前に設定しておく必要があります。
調査を実施したら、事前に決めた回答数に達した段階で調査回答を締め切ります。
調査や研究において統計的な信頼性を高めるために用いられる手法で、各条件で同数のサンプル数を集めることができるため、性別ごとの違いを把握したい、サービスごとの差を比較したいなど、項目ごとの差を見たい時などに活用できます。
例えば性年代別で均等割付をし、10代~40代の男女800名を対象に調査を実施した場合は、回答者数は10代女性100名、20代女性100名、30代女性100名、40代女性100名、10代男性100名、20代男性100名、30代男性100名、40代男性100名となる。
メリットとしては、均等なサンプルの割付によりデータのバイアスを最小化できると共に、統計分析の効力が向上しより正確な結論を導き出せること、事前に問題を特定することで効率的なリサーチを行うことができることなどが挙げられます。
デメリットとしては、均等割付のみで調査を行うと、全体の数はあくまで割り付けられた全体の数であり、実際の母数団の構成とは異なるため、全体の傾向や実態を把握することはできません。