シーズ(Seeds)
シーズ(Seeds)とは、英語の「種」に由来するビジネス用語で、新商品や新サービスを生み出す際に基盤となる、企業独自のアイデアやコンセプト、ノウハウやテクノロジーなどビジネスの「種」となるものを指しています。
そして、その企業独自の技術やテクノロジーを生かして革新的な商品やサービス、事業を開発し新たな市場を開拓していくことを「シーズ志向」と呼びます。
生産者視点で商品を開発していくため、市場を大きく変える力を持ち合わせており、他社が簡単にはまねできないことから市場で優位に立つことができますが、独創的すぎると消費者(買い手)に受け入れてもらえないという可能性もあります。
よく似た言葉に「ニーズ」がありますが、こちらは需要や必要性を意味しており、ニーズとシーズの関係性をまとめると、消費者はさまざまな「ニーズ(不具合や不都合)」を抱えており、その不具合や不都合を「シーズ(生産者側の技術やノウハウ」によって解消してあげることで、顧客が幸せになるという図式になります。
成功のためにはこの潜在的な消費者のニーズを正しく読み取ることが大切で、生産者目線に寄りすぎない感覚も重要となってきます。
適切なシーズを見極め、育てることが企業の成長と成功に直結する重要な要素であり、シーズの選定や育成は、マーケティングの専門家やビジネス関係者にとっては欠かせないスキルとなっています。