定性調査
定性調査とは、主に質的データを収集・分析するための手法で、数字だけでなく、意見や感情、行動の理由などを把握することが可能です。
調査対象者の生の言動、あるいは観察者から見た状態や印象など、言葉や文章、写真といった数値化できないデータの収集をすることができます。
例えば、定性調査の代表的な手法である「グループインタビュー(FGI)」では、指定の会場に複数人のモニターを集め、テーマに沿ってモニター同士が意見や感想を交わし、回答を集めます。
昨今では、インターネット上で「オンライングループインタビュー」を実施することも可能です。
グループインタビュー(FGI)以外にも、インデプスインタビュー(IDI)、訪問観察調査(家庭訪問)、日記調査、行動観察調査(オブザベーション調査)、ワークショップなどの手法があります。
定性調査は、仮説を立てたい時、新たなアイデアを引き出したい時、コアなターゲットの生の声を深くじっくり聞きたい時、製品やサービスの課題を洗い出したい時、出現率が低く(ニッチターゲット)定量調査ができない時などに活用されます。
この調査を通じて得られた情報には、数字だけでは伝えきれない顧客のリアルな声や意見が含まれており、市場や顧客の本質を理解するために非常に貴重な情報源と言えます。