会場調査(CLT)

会場調査(CLT)とは、消費者との直接的な対話やリアルな感情の変化を観察を重視した市場調査手法の一つです。

あらかじめ指定した会場に調査対象者を集めて、実際の商品やサービスを試してもらいながら、アンケート調査やインタビュー調査を行い、意見や反応をリアルタイムで収集します。

実際の売り場を再現したり、テレビCMを見てもらったりなど、市場実験的な状況を作り、その環境下で調査を実施することもあります。

パッケージや広告などの瞬間的な印象を調査したい場合や、すべてのモニターに、同一条件で試食・試飲・試用をしてもらいたい場合などに適していることが特徴です。

またテスト品を厳重に管理し、破損・紛失を避けたい場合や、発売前の商品等、機密性が高い商材を扱いたい場合などにも会場調査はおすすめです。

一方で、会場の手配や商品の搬送、モニターのリクルートなど人的リソースやコストがかかること、調査目的で集められたということでモニターにも気負いが生まれ、リラックスした状態での調査が難しい場合があるなどのデメリットもあります。

リソースやコスト面で会場調査が難しいものの、商品のメインターゲットに実際に商品を試してもらいたい場合は、調査方法をホームユーステストに切り替える等、予算やリソース、調査目的に応じて適切な方法を選択しましょう。

会場調査(CLT)は、リサーチ会社や企業が直接消費者と接点を持ちながらデータを収集することができる調査手法であることから、より深い理解を得ることができ、製品開発やマーケティング戦略に活かすことが可能です。

英語表記はCentral Location Test(セントラルロケーションテスト)。略称はCLT(しーえるてぃー)。

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