ケイジェイ法(KJ法)
ケイジェイ法(KJ法)とは、文化人類学者の川喜田二郎(東京工業大学名誉教授)が考案した、問題解決や意思決定のためのフレームワークです。
「KJ」は本人のイニシャルから取られており、アイデアの言語化と可視化を通じて分析を効果的に行う手法です。
方法としては、まずブレインストーミング等で出た情報やアイデアを、カードや付箋を用いてひとつ一つ記載します。
そして、そのカードや付箋を並び替えたりグループ化(グルーピング)したりすることで、それらの情報やアイデアを理論的に整理し、問題解決のための方法を解明していきます。
このように、アイデアの言語化と可視化を通じて分析を効果的に行うことで、問題解決や新たな発見に繋げることができます。
また、ケイジェイ法(KJ法)は、アイデア整理だけではなく、本質的な問題の特定や課題の発見、新たなアイデアの創出にも繋がるため、ビジネスシーンでも分析手法・発想手法として支持されています。
普段の意思決定に新たな視点がもたらされるので、集団での問題解決や企画立案がスムーズに進むことでしょう。
尚ケイジェイ法(KJ法)を行う場合には、なるべく多くのアイデアを出すために、多様な視点や価値観を尊重し、参加者全員が平等に発言することが重要です。
この段階では、意見をただ受け入れるのではなく、相互理解を深めるために議論や質問を重視します。
問題の要因や関連要素を整理し共通の認識を築いた後、グループ間での意見交換を行いながら、解決策や行動計画を策定していきます。