回答誤差
回答誤差とは、調査や実験において調査対象者から回答を得る際に、何らかの理由で生じる回答結果の誤差のことで、正しい調査結果ではないと考えられるものを指します。
回答誤差が発生する理由として、回答者自身と調査の実施企業の両面が考えられます。
回答者自身の理由としては、回答者が意図的に回答を誤るケースと、意見や判断、記憶が明確でないため曖昧に回答するケースの2つがあります。
意図的に回答を誤るケースとしては、質問に対して回答を良く見せたい、自分自身で良いと思いたい、といったことから実際とはことなる回答をしてしまうようなことがあげられます。
またプライベートな質問や、デリケートな質問に対しても本当の回答をしない場合もあります。
曖昧に回答するケースとしては、記憶の曖昧な事柄や知識の少ない内容、明確な意見を持たないことに対する質問に対して多くおこります。
また、質問が多くなって回答者が疲れた場合にも曖昧な回答となってしまうことがあります。
いずれも回答者の心理と大きく結びついているため、質問方法や構成の工夫などで防ぐことができます。
調査の実施企業の理由としては、回収したアンケート数が少ない(サンプルサイズが小さい)、質問が論点を一方向に提示したり、誘導をするような、結果を偏らせる内容になっている場合などが考えられます。
回収するアンケート数が増える工夫、曖昧な語句を排除した回答が偏らない質問にすることで、回答誤差を防ぎましょう。