形態素解析

形態素解析とは、自然言語処理の手法の1つで、ある文章・フレーズを「最小限の意味を持つ単位(単語)」に分割し、品詞や活用形などをする解析手法のことです。

日本語は英語のように単語同士の間にスペースが挟まれていないため、区切る箇所の判断を機械的に実施することが困難で、文章のままだと意味が似ているかは判断しにくく、単語に区切らなければ成立しません。

例えば「緑の目の黒い猫を見ました。」というテキストは、「緑/の/目/の/黒い/猫/を/見/ました/。」という形態素で分割することができます。
このように分割していく作業のことを「形態素解析」と呼びます。

解析結果はテキストデータの分析や、他の自然言語処理モデルへの入力の際に利用されます。
形態素解析はさまざまな場所で活用されている技術ですが、その代表的な事例ともいえるのが「検索エンジン」、ニュースアプリの「スマートニュース」、「SNS分析」です。
この技術を活用することで、文章の意味分析やユーザーの要望に応じた情報検索体験が可能となるのです。

形態素解析は日本語のみならず、他言語にも応用できるため、多言語処理の分野でも利用されています。
このように、形態素解析は自然言語処理における基盤技術であり、様々な分野で役立つ重要な解析手法となっています。

尚、日本語の形態素解析ができる代表的な自然言語処理ツールとしては、「MeCab」が有名で、構文解析や意味解析の前段階で実施されます。

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