キャズム(chasm)

キャズム(chasm)とは、「大きな溝」「割れ目」を意味しており、ビジネスにおいては、新商品や新サービスを市場に広く浸透させるまでに発生する障害(溝)の意味として使われます。
「キャズム理論」は、導入期で成功した製品が、成長期において様々な制約条件に負けて溝(キャズム)に落ちで消えていくという現象を捉え、この大きな溝(キャズム)を乗り越えるための方法論をまとめたものです。

イノベーター理論では5つの段階でイノベーションが普及しますが、この5つの顧客群はそれぞれが異なる顧客ニーズを持っています。
この5つ段階の中でいう「アーリーアダプター(初期市場)」から「アーリーマジョリティ(メインストリーム市場)」に進む上で、最も高いキャズムがあるとされています。

両者は新商品や新サービスなどを「受け入れやすい顧客(アーリーアダプター)」と「受け入れにくい顧客(アーリーマジョリティ)」とも言えますが、この間に存在する、価値観の異なるユーザー層によって構成される2つの市場の隔たりを克服することが市場開拓において重要です。

ジェフリー・ムーアが著書『キャズム(原題 Crossing the Chasm)』で提唱したマーケティング理論で、主に製品の技術進化の激しいハイテクマーケティングで適用できます。

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