調査背景
新型コロナウイルスが蔓延してから5年の時を経て、マスク着用は任意となった4月現在。
最新の消費者意識・行動の変化を確認するために、「考えの見直し」から1ヶ月経過した2024年4月18日(木)~2024年4月19日(金)にかけて調査を実施しました。
調査概要
- 株式会社ヴィアゲートが提供するエモミルリサーチのアンケート機能を利用したWEBアンケート
- 調査の対象:モニター調査アプリ「エモミル」の登録モニターのうち、全国の10代〜70代の男女
- 有効回答数:1,006名
- 調査実施日:2024年4月18日(木)~2024年4月19日(金)
①最近のマスクの購入/着用事情
直近の購入状況としては、マスクを購入した人は全体の53%、購入していない人は全体の47%と、購入した人が6ポイント多いものの、およそ半数ずつという結果になりました。
着用状況としては、①シーンを問わず習慣的に着用している人、②状況や個人の判断基準で着用有無を選んでいる人の2パターンに分けられ、①は全体の34%なのに対して、②は全体の48%となり、14ポイント高い傾向があります。
基本的に着用していない人は全体の約18%であることから、購入頻度そのものは減少しているものの、着用意向は引き続き保たれていることが読み取れます。
②「マスクを着用する人」に聞く、現在の着用理由とシーン
コロナウイルスや病気への感染対策が着用者全体の34%、花粉症対策が21%と、予防意識とシーズン的な理由が目立った。また次点で着用していることで得られる安心感を理由にしている層がありました。
着用シーンとしては、日常的な買い物や病院に行く時、仕事や学校にいる時など、着用していることを周囲から求められていると感じやすいシーンで着用している傾向があります。
③「マスクを着用しない人」に聞く、着用しない理由
マスクを常に着用している人を除いた560名を対象に、着用しない理由を聞きました。「息苦しい/暑苦しい」という意見が69%を占め、「着用することが面倒」が21%、「マスク代を節約したい」が19%となりました。
規制が緩和されたことで義務感が薄まり、そもそも購入しなくてもいいのではという意識から買わない・節約へ舵を切ったり、着用の面倒さを感じたりという価値観になったと推測されます。
④コロナ禍真っ只中とコロナ明けの、マスク購入時の判断軸の変化
2019年~2023年5月までのコロナ禍真っ只中の時は「価格」「耳が痛くならない」「抗菌・抗ウイルス機能」の3つが求められていたのに対し、5類感染症に移行した現在は「耳が痛くならない」「サイズ感」「抗菌・抗ウイルス機能」へと変化しています。
長時間の着用を見越しての着け心地、コロナや病気予防のための機能の重視は変わりませんが、
コロナ明けでは価格の優先度は下がり、顔のサイズに合う・フィット感やデザイン性を重視する声が増えました。
このことから、消費者にとって現在のマスクは単なる日用消耗品ではなく、ファッションの一部として位置付けられ、定着しているフェーズに入ったのではないかと思われます。
多くの人がマスクの使用基準に大きな変更はないと回答していますが、価格が安定して選べるようになったことや、コロナ・花粉症対策からファッションへ着用目的が変化したこと、マスクのデザインや快適性を重視するようになったことなどが挙げられました。
職業上の理由や会社の規定で着用を義務付けられているため変わらないという意見や、逆に常に着用しなくなったことからファッション性を重視しなくなり価格を重視するようになったという意見もありました。
■この調査のその他の質問
- あなたはファッション、スキンケア、コスメ等について考えながら買い物をすることは好きですか(単一選択)
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エモミルリサーチのアンケート機能:https://emomilresearch.com/product/
※この調査では実際にエモミルリサーチのダッシュボード上で表示されるグラフを利用しています。
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<例>「生活者起点のリサーチ&マーケティング支援を行なうエモミルリサーチが実施した調査結果によると……」
■「エモミルリサーチ」
URL :https://emomilresearch.com/
このレポートの執筆者
土川 彩音
ヴィアゲート株式会社 / プロデューサー・デザイナー
「エモミルリサーチ」のプロダクトデザインやグラフィックデザイン全般を担当。プロデューサーとして企業のみなさまの調査設計サポートやコンサルティングをしております。キャンペーン企画やアカウントプランニング等も得意としておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。